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キャンのサブカルザッピング

映画、アニメ、漫画、ドラマ、AV、ゲーム、音楽、など勝手にカテゴリー付けたサブカルを異種格闘技戦的にお届けしていきます。

『lute版 東京ヴァージン』レビューその1 〜女の子の秘密〜

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傷ついて傷ついてわたしになっていく

悩みながら自分らしく生きていく美しさは、マジョリティの枠から外れたすべての人達に見て欲しい。そう思うことのできた本作を各話の紹介をしながら全3回に分けてレビューします。

絶対に面白い予感

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twitterを眺めていたら飛び込んできた、『東京ヴァージン』の情報と予告編を見た時から「あ、たぶんこれ好きなやつだ。」って予感がしていた。
月曜から始まったluteでの配信を1話1話何度も繰り返し大切に見て、感じたことや考えさせられたことをまとめていきます。
 

女の子の秘密

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1話2話に共通して流れる、女の子の秘密感。それは高校生くらいから今もなお自分に潜んでいる「女の子には秘密がたくさんあって、今自分の目の前にいるこの子もきっと自分が知らないところで、自分には見せたことのない顔をしている」という興味と恐怖が混じり合った先入観を証明してくれていた。
1話のお金を稼ぐためにとった咲菜の行動や、2話でガッツリメイクして普段と全然違う服装をした咲菜の笑顔は同じクラスの男子からすると「もしかしたらあの子って○○で、実は○○してるかも、、、」って妄想しててもリアルには想像できない姿だと思う。
 
実際自分も高校生の時は、毎日メイクばっちりで髪巻いてたまに黒のブラジャーつけてくるスクールカースト高めの女子は普段自分と仲良くしてくれてても、実はバイト先で知り合った大学生とセックスしまくりで、援助交際とか平気でやりまくってるっていう極めて童貞的な誇大妄想を日々持っていた。
そんな当たってるかわからない誇大妄想を「ピュアな女の子が純潔であることを証明する証拠はないんだよ」と言わんばかりに悪魔の証明的に実証してくれていたのが咲菜の物語だった。
 

元カノへの幻想

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そんな女の子の秘密感は2話のあっこにも感じられた。
咲菜の秘密が思春期に抱きがちな誇大妄想だとすれば、あっこの秘密は大人になった男が抱く楽天的妄想とそれが妄想であることの証明だった。
 
世の中の男のほとんどは別れた彼女は自分のことをいつまでも好きなままだと勘違いしがちだ。自分がそうであるように世の男子のほとんどがそうであると信じている。
だが、現実は全く違う。その元カノは自分の目の前の世界ではないところで思い悩み、いろんな人と出会い、新しい楽しいものを見つけ、自分の目の前で見せたことない笑顔を自分以外の男に見せている。
 
そんなキラキラした笑顔が2話のあっこの象徴的なシーンだった。世の中の男子よ、もともと遊び仲間で別れてからもちょこちょこみんなで遊んだりする時に近くにいる元カノが、いつまでも自分のことを気にしているなんて思っていたらそれはきっと幻想に過ぎない。そんな境遇の男子諸君はぜひ2話を見てほしい。
 
けど、きっと他の女とイチャイチャしてるのを見るとちょっとザワッとくる女心は本当に一生かかっても解明できないだろうし、だからこそキラキラしてるんだと思う。そしてあっこ役のあっこゴリラは最高にタイプな顔だった。
 

マジョリティとマイノリティ

本作を見る上で自分がすごく考えさせられた(勝手に複雑に考えた)マジョリティとマイノリティの対比。象徴的なのは3話〜5話なんだけど、2話にも少し垣間見えたシーンがあった。あっこ(マイノリティ)とあんな(マジョリティ)の対比は元カノと今カノという対比と相まってエモさが極まるシーンだったと思う。

普通の女子の枠から外れて頑張っているあっこと、キラキラがあふれんばかりの圧倒的マジョリティなあんなの2人。自分があっこの立場だとすげー苦しいんだろうなぁと思った。「新しい彼女ちょーキラキラしてるし、あたしなんかよりTHE女子だし、結局男ってみんなああゆう子が好きなんだな〜」って卑屈になってるはず。

そんなことないよ!あっこ最高だよ!終始一挙一動手全てがちょータイプだよ!俺があっこを幸せにしてあげるから、狭いけどうちの家で同棲しよう!!って画面の向こうから全力で伝えてました。

世の中の男が全員キラキラ女子になびいたとしても俺は「明るく、強く、たくましく」生きるあっこみたいな女子の方が何億倍もキラキラして見えてます。

 

そんな感じでいちいち登場人物に感情移入しまくりのこの作品のレビューですが、次回は3話、4話のレビューをお届けします。

 

ではまた。

 

<作品詳細>

http://tokyo-virgin.tumblr.com/

<出演>
りりか/白波多カミン/あっこゴリラ/ビーバップみのる/金剛地武志今野杏南/miu./トリプルファイヤー/Have a Nice Day!/松尾よういちろう(井乃頭蓄音団)/曽我部恵一/古野陽大(劇団子供鉅人)/千葉大輔/加藤成順(劇中写真)

<主題歌>
Creepy Nuts(creepynuts.com)「合法的トビ方ノススメ」

<挿入歌>
トリプルファイヤー(triplefirefirefire.tumblr.com)「SEXはダサい」
Ecthelion エクセリオン「Ray」「PSG-1
ドビュッシー ベルガマスク組曲「プレリュード」
Have a Nice Day!(three6pack.tumblr.com)「LOVE SUPREME」「NEW ROMANCE」
あっこゴリラ (akkogorilla.yellow-artists.jp)「ドンキーコング
サニーデイ・サービス (rose-records.jp /artists/sunnydayservice/)「I’m a boy」
井乃頭蓄音団 (inokashira.jp)「親が泣く」
白波多カミン (shirahatakamin.com)「ヴァージン」作詞:阿部広太郎 作曲:白波多カミン

<スタッフ>
脚本・監督・編集 エリザベス宮地
企画・プロデュース 五十嵐弘彦(lute)
プロデューサー 永崎真甲(DASH)
コピー 阿部広太郎
メインビジュアル いすたえこ
スチール 川島小鳥
制作会社:DASH
助監督・予告編編集 西野真伊
制作 鶴田紫央里
制作応援 畑野健人 飯泉翔太 鈴木悠香 宮川理沙
撮影 大嶋俊之
撮影助手 永田祐資 清水絵里加 冨田大貴
照明 高橋竜太郎
録音 伊藤信仁
ヘアメイク 神川成二

<ロケ地協力>
プラネアール/環七マルチスタジオ/百草台コミュ二ティーセンター/日野映像支援隊/
山中湖観光振興公社/花の都公園/ホテルハロウィーン/ 1/53studio/渋谷CLUB CRAWL/WWW/渋谷GABIGABI/渋谷 BAR FIVE/大和自動車交通株式会社/HMJM/大井ヒロシ

<映像提供>
iボッシュ(ゴリラ映像)